こんばんは。海技塾.comです!

海技士試験の勉強で、多くの方が大きな壁として感じるのが「計算問題」ではないでしょうか。「数学や物理にずっと苦手意識がある…」というご相談は、これまでも本当にたくさん受けてきました。不安なお気持ち、とてもよく分かります。

参考書や過去問の解説を見ても、「いきなり知らない公式が出てきた」「途中の計算式が省略されていて、どうしてこの数字になったのか分からない」と、テキストを閉じてしまいたくなる瞬間がありますよね。

今回は、そんな計算問題に対する苦手意識を、AIの力でスルリと解消する魔法のプロンプト(指示出し)をご紹介します。

そもそも「なぜその公式を使うのか」が一番重要

計算問題でつまずく最大の原因は、計算力そのものではなく、「問題文を読んだ時に、どの公式を引っ張り出してくればいいのか分からない」という点にあります。テキストの解説はスペースの都合上、どうしても「この問題はこの公式を使います。(以上)」と結論だけが書かれがちです。

そこで、AIに「とにかく優しく、途中のプロセスを絶対に省略しない数学の先生」になってもらいましょう。

実践:計算の「なぜ?」を紐解くプロンプト

第3話で学んだ「3つの魔法のルール(役割・目的・形式)」を使って、AIに計算問題の解説をお願いしてみます。 今回は、機関科の試験でよく出るような問題(例えば馬力計算や燃料消費量の問題など)につまずいたと仮定して、以下のように指示を出します。

【コピペで使えるプロンプトの型】

あなたは、数学や物理が苦手な生徒に教えるのが非常に上手な、優しい家庭教師です。(役割)

**3級海技士を目指していますが、計算問題に強い苦手意識を持っている私に向けて(目的)、**以下の問題の解き方を解説してください。

【問題】:(ここに過去問の問題文をそのまま入力します)

解説の際は、以下の3つの条件を必ず守ってください。(形式)

  1. いきなり答えや数式を出さないでください。
  2. まず「なぜその公式を使うのか(公式が持つ本来の意味)」を、図解するように分かりやすい言葉で説明してください。
  3. 計算の過程(式の変形や約分など)は一切省略せず、ステップ・バイ・ステップで一つずつ丁寧に書いてください。

AIの回答イメージ

このプロンプトを入力すると、AIはただ正解をポンと出すのではなく、あなたのペースに寄り添った解説をしてくれます。

  • ステップ1:公式のイメージ作り 「この問題は、船のエンジンがどれくらいの『ごはん(燃料)』を食べて、どれくらいの『力』を出しているかを求めるものです。だから、まずは〇〇という公式を使って、1時間あたりの…(続く)」
  • ステップ2:当てはめる数字の確認 「問題文にある『回転数』はこの部分に入りますね。ただ、単位が違うので、まずはここを揃える準備をしましょう。」
  • ステップ3:省略のない計算過程 「次に、両辺を2で割ります。すると式はこうなります。次に…」

「分数の計算」や「移項」すら聞いてOK!

AIを家庭教師にする最大のメリットは、「こんな初歩的なこと、今さら人に聞けない…」と思うようなことでも、恥ずかしがらずに何度でも質問できることです。

もし、AIが提示したステップ・バイ・ステップの途中でつまずいたら、そのままAIに聞いてしまいましょう。

  • 「すいません、今の式の『左辺から右辺への移項のやり方』が分かりません。もう一度、中学生レベルで教えてもらえますか?」
  • 「単位を『kW』から『PS』に直す時の小数の掛け算が不安です。どう計算すればいいですか?」

AIは絶対に呆れたりしません。あなたが完全に納得できるまで、何度でも、何時間でも、優しく丁寧に別の角度から説明してくれます。

計算問題は、一度「なぜその公式を使うのか」という根本の理屈と、式を展開するルールさえ腹落ちしてしまえば、あとは数字が変わるだけの得点源に変わります。ぜひ、AIという最強の家庭教師と一緒に、計算問題への苦手意識を克服してくださいね!

次回は、「第6話:暗記サポート術・覚えにくい法規や機関の仕組みを『語呂合わせ』や『比較表』にまとめさせる」をお届けします。膨大な暗記量をAIでスッキリ整理するテクニックです。お楽しみに!