こんにちは、海技塾.com運営です!
第1話、第2話と、AIを使う前の心構えや注意点をお伝えしてきました。今回からはいよいよ実践編です。
これまでの連載でもお伝えした通り、AIは非常に優秀ですが、「空気を読むエスパー」ではありません。
「いい感じに資料を作って」といった人間同士の「阿吽の呼吸」に頼った丸投げの指示を出しても、役に立たない答えしか返ってきません。
AIから、試験勉強に直結する質の高い解説を引き出すためには、「プロンプト」と呼ばれる明確な指示出しが命となります。
AIに「完璧な解説者」になってもらうためには、プロンプトに以下の「3つの魔法のルール(役割・目的・形式の言語化)」を必ず盛り込みましょう。
【ルール1:役割】AIに「誰」として答えてほしいかを決める
まずは、AIに演じてほしいポジション(立場)を指定します。これだけで、AIの回答の「専門性」や「言葉遣い」がガラリと変わります。
- 指定の例:「あなたは優秀な海技士試験の講師です」「あなたは安全管理者です」
【ルール2:目的(対象)】「誰に向けて」「何のために」を伝える
次に、あなた自身の現在のレベルや、誰に理解してほしい内容なのかを伝えます。これを入れないと、AIは大学院レベルの難しすぎる専門書のような回答をしてくることがあります。
- 指定の例:「3級海技士の取得を目指す初学者の若手船員向けに解説してください」
【ルール3:形式】「どのように」出力するかを指定する
最後に、どのような形で答えを出してほしいかを具体的に指示します。箇条書きや文字数の制限などを設けることで、頭に入りやすいノートのような回答が得られます。
- 指定の例:「重要ポイントを3つにまとめてください」「表形式で比較してください」
魔法のルールを使った「最強のプロンプト」の型
この3つのルールを組み合わせると、以下のようなプロンプトが完成します。
❌ ダメなプロンプトの例(丸投げ)
「ディーゼルエンジンの仕組みをいい感じに教えて」
⭕ 最強のプロンプトの例(3つのルールを適用)
「あなたは優秀な海技士試験の講師です(役割)。 3級海技士を目指す初学者の若手船員向けに(目的)、 過去問によく出るディーゼルエンジンの仕組みについて、重要ポイントを3つにまとめて箇条書きで解説してください(形式)。」
このように、役割・目的・形式を明確に言語化して伝えることで、AIはフワッとした回答をやめ、あなたの勉強を爆発的に加速させる「完璧な解説者」に変身します。
最後に:完璧を求めず「壁打ち」をしよう
プロンプトを出して、もし最初から自分の思い通りの答えが出てこなくても諦めないでください。 AIの最大の強みは、「何度やり直しをさせても文句を言わない」ことです。
一度で完璧を求めず、「今の説明だとまだ少し難しいので、もっと専門用語を減らして」と対話を通じて精度を上げる「壁打ち」を行ってください。文句を言わずに何度でも説明し直してくれるAIを、とことん使い倒しましょう!
次回は、「第4話:過去問活用術①・チンプンカンプンな専門用語を『小学生でもわかるレベル』に翻訳させる」をお届けします。今回学んだ基本ルールを使って、実際の過去問をどう攻略していくのか、具体的な実践例をお見せします。お楽しみに!
