こんにちは、海技塾.com運営です!

第1話では、AIは「空気を読むエスパー」ではないため、明確な指示(プロンプト)を出すことが重要であるとお伝えしました。今回は、実際にAIを試験勉強に導入するための簡単な準備と、使い始める前に絶対に知っておかなければならない「NGな使い方」について解説します。

ここを知らずにAIを使ってしまうと、試験本番で痛い目を見る可能性がありますので、必ずチェックしてくださいね。

1.無料AIの始め方(準備はスマホ1台でOK)


現在、試験勉強の壁打ち相手として使える優秀なAIはいくつかありますが、代表的なものは以下の3つです。どれも無料で始めることができます。

ChatGPT (OpenAI):最も有名で、自然な会話が得意。

Gemini (Google):検索機能と連動しており、最新情報に強い。

Claude (Anthropic):長文の読み込みや、自然で丁寧な日本語表現が得意。

まずはご自身のスマートフォンやパソコンから、いずれかのサービスにアクセスし、無料アカウントを作成してみてください。アプリ版をダウンロードしておけば、乗船中の隙間時間やベッドの中でも手軽に勉強を始められます。

2.【超重要】絶対にやってはいけない「NGな使い方」

アカウントが作成できたら早速質問!…といきたいところですが、その前に2つの重大な注意点をお伝えします。

NG行動①:AIの回答を「100%正解」だと信じ込むこと

AIを活用する上で大前提となるルールがあります。それは、AIは、もっともらしい言葉で堂々と嘘をつくことがあるという事実です。

例えば、AIに対して時事問題の質問をした際、「〇〇という総理大臣は存在しません」と事実とは全く異なる回答を平然と返してきたケースも実際に存在します。
海技士試験の勉強でも同じです。AIに機関の構造や複雑な法規の解釈を聞いたとき、実在しない専門用語や間違った公式を「いかにも正解っぽく」教えてくることがあります(これをハルシネーションと呼びます)。

そのため、試験勉強においては以下のルールを徹底してください。

  • AIが作成したデータはあくまで「下書き」であると認識する。
  • 最終的な事実確認と判断、そして責任は必ず人間(自分自身)が持つ。

AIの分かりやすい解説を読んで「なるほど!」と思ったら、必ず最後はお手元の参考書や過去問題集の解説と照らし合わせて、裏付け(ファクトチェック)を取る癖をつけましょう。

NG行動②:個人情報や機密情報の入力

もう一つの重大なNG行動は、情報セキュリティに関するものです。

無料版のChatGPTなどの一般的な公開型AIに、未公開の経営情報や船員の個人情報をそのまま入力することは絶対に避けてください。
なぜなら、入力データがAIの学習に使われ、外部に漏洩するリスクがあるからです。

試験勉強において会社の機密情報を扱うことは少ないかもしれませんが、「自分が乗っている本船の具体的なトラブル状況(船名入り)」などをプロンプトに含めるのは危険です。あくまで一般的な試験問題や学習の範囲にとどめて質問するようにしましょう。

3.正しいマインドセット:「失敗を前提」に対話する

AIは嘘をつくこともありますが、一方で最大の強みは「何度やり直しをさせても文句を言わない」ことです。

最初から完璧な答えが出てこなくてもイライラする必要はありません。一度で完璧を求めず、「もっと専門用語を減らして」と対話を通じて精度を上げる「壁打ち」を行ってください。

「ちょっと意味が分からないから、別の例え話で教えて」「もっと箇条書きで短くして」と、何度でも文句を言わずに付き合ってくれるのがAIの最大の魅力です。

今回は、AIを使う上での「嘘を見抜く重要性」と「セキュリティの基本」について解説しました。
AIの特性を正しく理解した上で、次回はいよいよ実践編です。

「第3話:プロンプトの基本・AIに『完璧な解説者』になってもらうための3つの魔法のルール」をお届けします。コピペで使える最強の指示出しテンプレートをご紹介しますので、お楽しみに!