三級海技士(機関)機関二 筆記問題 誘導電動機(8)

三級海技士(機関)機関二 筆記問題 誘導電動機(8)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関二に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

三相誘導電動機に関する次の文の中で,正しくないものを2つ選び,その理由を記せ。

(ア) 運転中,3相回路のうち,1相が断線しても電動機の回転は止まらない。

(イ) 電源周波数が一定の場合,極数が多いほど回転磁界の回転速度は高くなる。

(ウ) かご形では,始動電源を小さくするため,固定子巻線をΔ結線にして始動する。

(エ) 巻線形では,回転子回路の2次抵抗を加減して始動する。

(オ) かご形では,速度制御を行うため,周波数や極数を変える方法が用いられる。

【出題:22/10,27/10,29/02】

解答

(イ)と(ウ)

(イ)電源周波数をf,極数をpとすると回転磁界の回転速度Nは

で求められる。

この式から分かるように,電源周波数が一定の場合,極数が多いほど回転磁界の回転速度は低くなる。

(ウ)かご形では,始動電流を小さくするため固定子巻線をY結線にして始動する。

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
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