三級海技士(機関)機関一 筆記問題 プロペラ(12)

三級海技士(機関)機関一 筆記問題 プロペラ(12)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関一に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

図は、可変ピッチプロペラの油圧式ピッチ調節機構を示す。図によって、操縦スタンドの操縦レバーをある翼角にとった場合の作動を説明せよ。

【出題:22/10,24/07,27/04,28/10】

解答

変節油ポンプからは,管制弁に常時作動油が供給されている。操縦レバーを操作(前進側と仮定)すると,指令伝達装置を通じて送られた信号により,管制弁はサーボシリンダ内部の前進側(仮にピストンの左側)に作動油を供給し,同時にサーボシリンダ内部後進側(仮にピストンの右側)の作動油を管制弁に戻す回路を形成する。これにより作動油がピストンを前進側(図中右側)に移動させ,変節軸,変節用リンクを右側に移動するため,翼を前進側に回転させる。
ピストンの移動に伴い,追従環は右に移動して追従レバーを回転させ,所定の位置に達すると管制弁を中立の位置とし,サーボシリンダ内部の油圧が平衡となって翼角はその位置で保持される。

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
このページでは、三級海技士(機関)の筆記試験問題に関する説明を行います。