三級海技士(機関)機関1 筆記問題 その5

問題

四サイクルディーゼル機関の吸気弁及び排気弁に関する次の問いに答えよ。

  • バルブローテータは,どのような損傷を防止するか。また,防止できるのはどのような理由によるか。 〔平成25年7月出題〕

関連問題

  • バルブローテータは,どこに取り付けられているか。また,バルブローテータによって弁の損傷が防止できるのは,どのような理由によるか。〔平成23年10月出題〕
  • 排気弁にバルブローテータを取り付ける目的は,何か。〔平成26年4月出題〕
  • 弁棒頭部と弁ばね受は,どのようにして結合するか。 〔平成23年2月,平成26年10月出題〕

※ 出題時期については,平成22年10月~平成29年4月の間調べ。

コメント

単語から,想像してください。問題からすると,バルブは,排気弁及び吸気弁を示すことがわかります。ローテータですが,ローテーションという単語にたどり着けば,しめたものです。

つまり,排気弁,吸気弁をローテーションするものということです。

じゃあ,何のために?

模範解答

燃焼室内の温度は,均一でなく,排気弁や吸気弁は,この不均一な燃焼室環境に晒されています。このため,弁がさ部は,特に燃焼室中心側が局部的に過熱されるため,焼損し吹抜けの原因となります。これを防止するため,バルブローテータによって,弁を少しずつ回転させることによって,弁がさ部の温度を均一にし,一部分が集中的に過熱されることを防ぎます。

バルブローテータは,コッタによって弁棒上部に固定され,弁を押し上げるバネの力を受けています。