三級海技士(機関)機関一 筆記問題 補助ボイラ 運転及び保守(3)
以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関一に関する過去問題です。
※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。
問題
補助ボイラの自動燃焼制御装置に関する次の問いに答えよ。
(1) 点火は,ボイラの何を検出して行うか。 【出題:24/10,26/10,28/07】
(2) 点火前,どのようなことを行うか。 【出題:24/10,26/10,28/07】
(3) フレームアイが作動不良の場合,どのような害があるか。 【出題:26/10,28/07】
(4) 運転中,フレームアイは,どのような役目をするか。 【出題:24/04】
解答
(1) 補助ボイラの蒸気圧力を検出し,設定圧力まで蒸気圧力が低下すれば点火行程を開始する。
(2) ① ボイラ送風機を始動し,炉内換気(プリパージ)を行う。
② 噴燃ポンプを始動し,燃料油の循環を行う。燃料油としてC重油を使用している場合はこれに連動して燃料油の加熱を行う。
(3) フレームアイが作動不能を起こすと,バーナが正常に燃焼中であっても失火を検出し,バーナへの燃料が遮断される(ボイラ失火トリップ)。
(4) 自動点火時に着火しない場合及び燃焼中,何らかの原因で突然火が消えた場合に,フレームアイが検知し,危急遮断弁(重油電磁弁)を閉じて炉内への重油の流油を防ぎ,逆火を未然に防止する。
参考文献
機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年
東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年
機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年
機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年