はじめに

以下は,三級海技士(航海)の筆記試験 「運用」の非常措置に関する過去問題です。

※ 出題は,平成28年2月から令和7年2月定期試験まで(10年分)の問題を調べたものです。(類)は,類似の問題を示します。解答は一緒です。平成=H,令和=Rに年/月を数字で示しております。

非常措置

〔問題1〕

船の浅瀬乗揚げ事故に関する次の問いに答えよ。
(1) 浅瀬乗揚げ事故の原因として,一般にどのようなことが考えられるか。4つあげよ。
(2) 乗り揚げた場合,直ちにどのようなことを調査する必要があるか。4つあげよ。
【出題:H28/04,H29/10,H30/07,R02/04,R04/07,R06/04】

解答

(1) 以下から4つあげる。
① 居眠りをしていた場合
② 船位不確認の場合
③ 水路調査が不十分な場合
④ 針路の選定・保持不良である場合
⑤ 気象・海象に対する配慮が不十分である場合
⑥ 操船が不適切である場合
⑦ 錨泊・係留が不適切である場合
⑧ 見張りが不十分である場合
⑨ 荒天措置が不適切である場合

(2) 以下から4つあげる。
① 主機関を停止しているか
② 船底各タンクを測深し浸水量から破損個所とその程度を調査
③ 船体回りの水深,底質海底起伏と船体乗り揚げ姿勢の関係
④ 舵,プロペラの損傷,主機関の異常の有無
⑤ 潮位,風浪,潮流が船体の姿勢保持に与える影響の予測
⑥ 乗組員,積み荷の状況
⑦ この外,船主,関係官庁へ乗り揚げ位置,乗り揚げ状況,今後の見通しの報告資料となるもの。

〔問題2〕

船舶が避難した場合,付近の船舶や航空機に遭難の事実や位置を知らせるためには,どのような信号火器を使用するか2つあげ,どのような信号かそれぞれ述べよ。【出題:R05/02】

〔問題3〕

海洋汚染の防止に関する次の問いに答えよ。 (1) 油による海洋汚染事故の原因としてどのようなことが考えられるか。
(2) 流出した油の処理にはどのような資材が使用されるか。
【出題:R04/10,R05/07】