はじめに
以下は,三級海技士(航海)の筆記試験 「運用」の船舶の出力装置に関する過去問題です。
※ 出題は,平成28年2月から令和7年2月定期試験まで(10年分)の問題を調べたものです。(類)は,類似の問題を示します。解答は一緒です。平成=H,令和=Rに年/月を数字で示しております。
船舶の出力装置
〔問題1〕
右図は,舶用四サイクルディーゼル機関の作動行程(4行程)を示す略図である。図の(1)~(4)は,それぞれどのような作動行程を示しているか。下の枠内の(ア)~(カ)の中から選び,番号と記号で答えよ。
〔解答例:(5)-(キ)〕
(ア)吸気 (イ)排気
(ウ)膨張 (エ)圧縮
(オ)蒸発 (カ)冷却
【出題:H28/10,H29/07】

〔問題2〕
次の文は,四サイクルディーゼル機関と二サイクルディーゼル機関の作動の違いについて述べたものである。[ ]内にあてはまる数字を記号とともに記せ。(記入例:(オ)‐1)
ディーゼル機関には,その作動の仕方により,ピストンの[ (ア) ]行程すなわちクランク軸の[ (イ) ]回転で1サイクルを行う四サイクルディーゼル機関とピストンの[ (ウ) ]行程,すなわちクランク軸の[ (エ) ]回転で1サイクルを行う二サイクルディーゼル機関がある。
【出題:R02/02,R04/02】
〔問題3〕
四サイクルディーゼル機関と二サイクルディーゼル機関との比較に関する次の文の中で,四サイクルディーゼル機関について述べているものはどれか。
(1) 一回転毎に燃焼行程があるので,同じ大きさの機関では出力が大きくなる。
(2) 回転数の高い中小型機関でも,シリンダ内の掃気作用が良好である。
(3) 回転力の変動が少なく,シリンダ数が同一の機関では,はずみ車を小さくできる。
(4) 弁及び弁機構が簡単であるから,取扱いが容易で,逆転もしやすくなる。
【出題:R01/07,R02/10,R05/07】
〔問題4〕
主機関としてディーゼル機関を備えている固定ピッチプロペラ船を港内において操船する場合,機関の使用上,一般に注意しなければならない事項を述べよ。【出題:H29/02,H29/10,R01/10,R04/04,R06/10】