問題
〔問題1〕
四サイクルディーゼル機関のシリンダライナの新替えに関する次の問いに答えよ。【出題:28/10(年/月)】
(1) ライナをシリンダブロック(シリンダケーシング)に挿入する場合,どのような要領で行うか。
(2) 新ライナを装着後,どのような検査を行うか。
〔問題2〕
ディーゼル機関のシリンダライナに関する次の問いに答えよ。
【出題:25/04,27/02,29/04(年/月)】
(3) ライナを新替えした場合,どのような事項を調べておかなければならないか。
※ 出題時期は,平成22年10月から平成29年4月定期試験までを調べたものです。
コメント
先週とは反対の問題です。先週は,抜き出し工具と表現したのですが,通常,抜き出しと挿入の際には,同じ用具が使われるのがほとんどです。まあ,業者さんによっては,無理やりチェーンブロックで吊って抜き出し,挿入を行う業者さんもいますが(笑)。
抜き出しと同じ用具を使うとして,力が掛かる方向を逆にすれば,押し込む際にも使えますね。だから,用具をどのように装着してどこのナットをどっちに回すか?ということになります。
とりあえず,1例として図を示します。
まず,嵌脱用具にライナを固定し,チェーンブロックで吊るして,Oリングを装着し,グリースやメーカー指定の潤滑剤等を塗布します。ライナパッキンをシリンダブロック上の所定位置に配置します。そして,チェーンブロックを操作し,ライナをゆっくり挿入していきます。この際,ライナを所定の位置(マーキング位置)に合わせましょう。
チェーブロックを完全に緩めてライナの自重で下がらなくなったら,嵌脱用具をシリンダヘッド締付用ナットで固定します。次に,上側でライナの自重を支えていたナットを緩めておき,下側のナットを反時計回り(上へ進む方向)に回し,ライナを押し込んでいきます。この時,Oリング(予めグリスやメーカー指定の潤滑剤等を塗布)を噛みこまないように注意しましょう。
(2)(3)の問題については,読めば理解できると思いますので参考書で確認してください。