三級海技士(機関)機関二 筆記問題ガス圧縮式冷凍装置(5)

三級海技士(機関)機関二 筆記問題ガス圧縮式冷凍装置(5)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関二に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題1

ガス圧縮式冷凍装置において,冷媒量が不足した場合の現象に関する次の文の中から正しいものを2つあげ,その理由を記せ。【出題:24/02,26/07】

(ア) 圧縮機の低圧側の圧力が高くなる。
(イ) 圧縮機の送出し圧が高くなる。
(ウ) 庫内を所要温度に保つのに長時間運転となる。
(エ) 凝縮温度が高くなる。
(オ) 圧縮機のシリンダの温度が高くなる。

問題2

ガス圧縮式冷凍装置に関する次の文の[ ]の中に適合する字句を記せ。

【出題:27/10】

(1) 水冷凝縮器において,冷媒中に大量の不凝縮ガスが入っているときは,圧縮機の運転を止め,しばらく冷却水を通した後,[ ア ]圧力計の読みと,[ イ ]の温度に相当する冷媒の[ ウ ]から凝縮器内の不凝縮ガスの分圧をおおよそ知ることができる。
(2) 圧縮機の吸込弁が破損すると,正常運転時より吸込み圧力が[ エ ]する。
(3) 冷媒充てん量が少な過ぎると,正常運転時より吸込み圧力が[ オ ]する。

解答1

ウとオ

【ウの理由】冷媒量が少なくなると冷却能力が下がり,同じ温度まで冷却するためにより時間が必要となる。その結果として,長時間の運転となる。

【エの理由】冷媒は蒸発器で過熱状態のガスとなり,圧縮機がこのガスを吸引・圧縮することによって温度が高くなる。

解答2

(1) ア:高圧側 イ:冷却水 ウ:飽和圧力
(2) エ:上昇
(3) オ:低下

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
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