三級海技士(機関)機関一 筆記問題 ディーゼル機関(27)
以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関一に関する過去問題です。
※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。
問題
四サイクルディーゼル機関のクランク軸に関する次の問いに答えよ。 【出題:26/07,28/02】
(1) クランクピンの真円度とは,どのようなことか。
(2) クランクピンで偏摩耗が多い部分は,どこか。
(3) クランクピンの偏摩耗が大きくなると,どのような害があるか。また,その理由は何か。
(4) クランクアームに取り付ける釣合いおもりは,どのような力と釣り合わせるためのものか。
解答
(1) ピンのある位置における最大直径と最小直径の差のこと。
(2) 回転方向に上死点から10°程度進んだクランクピンの位置で,ピンの上面。
(3) メタルの割れや発熱を生じる。
【理由】偏摩耗が大きくなると軸受け隙間の過大,過小の害が同時に発生する。
(4) 釣合おもりは,クランク軸が回転するときに生じるクランクピン及びクランクアームの遠心力に釣り合わせる。
参考文献
機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年
東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年
機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年
機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年