三級海技士(機関)機関一 筆記問題 補助ボイラ 運転及び保守(9)
以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関一に関する過去問題です。
※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。
問題
補助ボイラの取扱い上,ボイラ水の次の(1)~(3)の事項について注意しなければならない理由を,それぞれ記せ。
(1) 酸消費量(アルカリ度)
(2) 塩素イオン濃度
(3) 硬度
【出題:27/02】
解答
ボイラの障害を防止するための定期的にボイラ水の試験を行う。
(1) 酸消費量(アルカリ度)は,以下の害を防止するため適度に保持する必要がある。
① ボイラ内部の腐食防止
② スケールの生成付着防止
③ 気水共発の防止
(2) 塩素イオン濃度は,管理目標値以下に保持する。
① 全固形物の濃度を測定するため注意する必要がある。
② 塩素イオンによる腐食を防止するために注意が必要である。
(3) 硬度:硬度成分はボイラ内にスケールとして付着して,熱効率の低下,水管の膨張・破裂などの原因となる。また,ボイラ底部にスラッジとして堆積し腐食の一員となるため注意が必要である。
参考文献
機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年
東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年
機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年
機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年