三級海技士(機関)機関一 筆記問題 プロペラ軸系(11)

三級海技士(機関)機関一 筆記問題 プロペラ軸系(11)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関一に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

入渠してプロペラを取り外す場合の要領を記せ。 【出題:25/04,28/02】

解答

① プロペラを取り外す前に次に箇所について計測しておく。

・プロペラ軸継手とプロペラボス前面の距離

・船尾管後端とプロペラボス前面の距離

・1軸船ではプロペラのコーンキャップと舵前面または舵柱との距離

② プロペラキャップ及びロープガードを取り外す。

③ プロペラボス前面に沿ってプロペラ軸の表面にマークし押込み程度を記録する。

④ プロペラの締付けナットと軸後端とに合いマークを付ける。

⑤ プロペラ軸が船尾方向へ移動しないよう,また,回転しないように固定する。

⑥ プロペラの締付けナットを2~3回り締める。この際余計に緩めないこと。

⑦ ボス前面と船尾管との間に適当な寸法のくさびを打ち込んで軸から離脱させる。または,ボスと油溝を設けてあるものは,この溝内に油圧をかけてプロペラ軸をコーンパートから外す。

⑧ 容易に抜けないときは,押出し荷重をかけたまま,油や飽和蒸気などをボス部にかけて温める。

⑨ プロペラをチェーンブロックで吊り,ナットを取り外し,プロペラ軸を少し船内側に移動させてプロペラを取り外す。プロペラを吊る場合は,プロペラを傷つけないようにワイヤロープのかかるところには,枕をあてがっておく。

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
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