三級海技士(機関)機関二 筆記問題 電気基礎(9)

三級海技士(機関)機関二 筆記問題 電気基礎(9)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関二に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

半導体に関する次の問いに答えよ。

(1)P形半導体及びN形半導体の多数キャリヤは,それぞれ何か。
【出題:24/04,27/02】

(2) 真性半導体は,温度が高くなると,抵抗値はどのように変わるか。
【出題:27/02】

(3) 不純物半導体は,添加される不純物が多くなると,抵抗値はどのように変わるか。
【出題:24/04,27/02】

(4) 真性半導体とは,自由電子と正孔の数がどのような場合をいうか。
【出題:22/10,26/07】

(5) ダイオードの逆方向電圧とは,何か。
【出題:22/10,24/04,26/07】

(6) P形半導体における正孔とは,どのようなものか。
【出題:22/10,26/07】

(7) 正孔をつくるために加えるものの名称は,下記㋐~㋓の中のどれか。(1つあげよ。)
(ア) アクセプタ (イ) アノード (ウ) カソード (エ) ドナー
【出題:22/10,26/07】

解答

(1) P型半導体では正孔,N型半導体では自由電子。

(2) 抵抗値は小さくなる。

(3) 抵抗値は小さくなる。

(4) 自由電子と正孔の数が等しい場合のことをいう。

(5) P形に負,N形に正の電圧を加えると接合部に絶縁層ができた場合と同じ状態になり,電流はほとんど流れない。このときの電圧を逆方向電圧という。

(6) P形半導体の正孔とは,電子1個が持つ電荷量に等しい正の電荷を持つ仮想的な粒子と考え,この仮想粒子は正電荷を持つ孔という意味である。

(7) ア:アクセプタ

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
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