三級海技士(機関)機関一 筆記問題 ディーゼル機関(37)

三級海技士(機関)機関一 筆記問題 ディーゼル機関(37)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関一に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

ディーゼル機関の最高圧に関する次の問いに答えよ。 【出題:26/02】

(1) 最高圧がふぞろいとなる場合の原因は,何か。

(2) 最高圧が下記㋐及び㋑のようにふぞろいとなった場合,それぞれ機関にどのような影響を及ぼすか。

㋐ 最高圧の他のシリンダに比べて,高過ぎるシリンダがある。

㋑ 最高圧が他のシリンダに比べて,低過ぎるシリンダがある。

解答

(1) ① 燃料油の噴射時期がふぞろいのとき。

② 燃料油の噴射量がふぞろいのとき。

③ 燃料噴射弁の噴射圧のふぞろい又は弁の漏れ,焼付きのあるとき。

④ 燃料噴射弁ノズルの詰まりやカーボンフラワー付着により噴霧不良のとき。

⑤ 燃料噴射弁のリフトのふぞろいがあるとき。

⑥ 圧縮圧のふぞろいがあるとき。

(2) ㋐ 最高圧が高過ぎるシリンダがある場合は,ノックを起こし機関の振動を増す。この状態を長く続けるとクランク軸折損の原因となる。

㋑ 最高圧が低過ぎるシリンダがある場合は,あと燃えが多くなり,燃焼不良となって排気温度が高くなり効率が低下する。

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
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