三級海技士(機関)機関一 筆記問題 補助ボイラ 作動原理(7)

三級海技士(機関)機関一 筆記問題 補助ボイラ 作動原理(7)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関一に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題1

補助ボイラに関する次の文の中で,正しくないものを2つあげ,その理由を記せ。【出題:24/02】

(ア) ボイラ水の酸消費量(アルカリ度)が高過ぎると,プライミングの原因となる。
(イ) 蒸気内管は,ボイラから取り出す蒸気に水滴が混入しないようにするために設ける。
(ウ) 給水内管は,ボイラ胴の最底部に導かれている。
(エ)給水逆止め弁は,ボイラと給水止め弁の間に設ける。
(オ) プレパージとは,点火前に炉内から残留ガスを排除することをいう。

解答1

(ウ)と(エ)

(ウ)給水内管は,安全低水位面より少し下に設置されており,管の先端を塞いで側面に多数の小穴を開け,そこから給水を細分して噴出するようにしてある。

(エ) 給水止め弁をボイラに近い方に取り付け,給水逆止め弁が故障の場合に,給水止め弁を閉めることによって,ボイラ圧力を低下させることなく修理できるようにする。

問題2

補助ボイラに関する次の文の中で,正しくないものを2つあげ,その理由を記せ。【出題:23/04,26/07,27/10】

(ア) すす吹きを行う場合,通風圧は,通常運転時より高くする。
(イ) ボイラを汽醸した場合,水面計の水位は,点火前に比べて上昇する。
(ウ) ポストパージとは,燃料油加熱器内にあるガスを排除することをいう。
(エ) ボイラを開放する場合,安全上,マンホールドアは,上部のドアより下部のドアを先に開く。
(オ) 運転中,煙管の途中からの漏れ事故が発生した場合は,管栓を挿入する。

解答2

(ウ)と(エ)

ウ:ポストパージとは,燃焼停止後に,炉内または燃焼室内から残留ガスを排除することをいう。
エ:マンホールドアは,上部のドアを先に開く。もし逆に下部のドアを開いてから上部のドアを開くと,上部のドアを開いた瞬間に,温度の高い蒸気が吹き上げ,思わぬけがをすることがある。

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
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