三級海技士(機関)機関一 筆記問題 補助ボイラ 運転及び保守(6)
以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関一に関する過去問題です。
※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。
問題
ボイラ水に関する次の問いに答えよ。
ボイラの取扱い上,塩素イオン濃度に注意しなければならないのは,なぜか。
【出題:25/10,28/02】
(2) ボイラ清浄剤を使用する場合の注意事項は,何か。
【出題:25/10,28/02,28/10】
解答
(1) 塩素イオン(塩化物イオン)はボイラ水中の全固形物の濃度を推定し,また,塩素イオン(塩化物イオン)による腐食を防止するため,その濃度に注意する必要があるためである。
(2) ① 取り扱うボイラの種類,圧力,給水の種類などによって使用するボイラ清浄剤を決めること。
② ボイラ水の試験を定期的に行い,使用ボイラ清浄剤の適否,使用量の過不足を知ること。
③ ボイラ開放時にはボイラ内部の状態(腐食,スケールの付着など)をよく調査し,使用ボイラの清浄剤の適否,使用量の過不足,吹出し量及び時期などが適正であるかを判断すること。
④ ボイラ清浄剤の使用によって,ボイラ水中の全固形物は,かえって増加するものであるから,時々ボイラ水の吹出しを行うこと。
⑤ 粗悪品を使用しないこと。
参考文献
機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年
東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年
機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年
機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年