3E 機関3 筆記試験〔計算問題No.12〕ディーゼル機関の燃料噴射ポンプ

3E 機関3 筆記試験〔計算問題No.12〕ディーゼル機関の燃料噴射ポンプ

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関3 計算問題に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

四サイクルディーゼル機関のボッシュ式燃料噴射ポンプにおいて,プランジャの直径が20mm,行程が23mmで,機関の回転速度が毎分1200のとき,このポンプ1台が送り出す燃料油量は,1時間当たり何キロリットルとなるか。ただし,機関の負荷は一定とし,プランジャからの燃料油の逃がし量は20%とする。

【出題:28/02】

解説

ボッシュ式の燃料噴射ポンプは,プランジャとバレルで構成する送出し量の最大容積はいつも同じで,途中から逃がす(噴射しない)量を調整して,噴射量を制御するポンプですね。これの80%が噴射される量(逃がしが20%)です。

プランジャとバレルで構成する送出し量の容積は,円柱であると考えれば,プランジャの直径と行程から容積が求めることができます。

あとは,毎分回転数が出ているので,1時間で機関が何回転するかが分かります。

ここで注意しなければならないのは,四サイクルディーゼル機関なので,燃料の噴射は,機関が2回転する間に1回ということです(回転した数の半分)。

ということで,後は,単純な掛け算・割り算なので簡単ですね。

答え:0.208 kL

機関長コース
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