三級海技士(航海) 運用 筆記試験問題 保守点検(2)
以下は,三級海技士(航海)の筆記試験における,運用に関する過去問題です。
※ 出題は,平成20年7月から平成30年2月定期試験までの問題を調べたものです。「平成/年」を数字で示しております。
問題
入渠中における鋼船の清水タンクとバラストタンクの点検及び手入れに関する次の問いに答えよ。【出題:20/10,22/04,24/10,26/02,28/10,30/02】
(1) 手入れが必要な箇所を調べる場合,タンク内のどのような状況に注意して点検を行えばよいか。例を4つあげよ。
(2) 点検(手入れを実施した後の点検を含む。)のためタンク内に入るときには,どのような注意をしなければならないか。
解答
(1) ① 部材の発錆,② 部材の衰耗,③ 部材の亀裂,④ 部材の変形,⑤ ペイントの剥離
⑥ 水セメントの剥離,⑦ パイプライン系の異常,⑧ 測深パイプ底部の摩損状況
⑨ ローズボックスの状況(発錆,変形等)
以上から4つ解答する。
(2)① タンク内の酸素濃度測定。
② ガス検知による有毒ガス発生有無の確認。
③ タンク内部空気入れ替え
④ マンホール入り口に「作業中」等の表示板掲示
⑤ 監視員の配置
⑥ タンク内には2名1組として入るようにする。
⑦ 飲料水タンクに入る時は,清潔な服装で保護靴にカバーを付ける。
⑧ 十分な照明を用意する。
⑨ タンク内に物を置き忘れることのないよう注意する。
バラストタンク内
参考文献
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成24年度版,成山堂書店,2012年
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成27年度版,成山堂書店,2015年
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年