三級海技士(機関)機関二 筆記問題 甲板機械(7)

三級海技士(機関)機関二 筆記問題 甲板機械(7)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関二に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

船内の清水を供給する場合の圧力式給水装置(ハイドロフォア)に関して,次の問いに答えよ。

(1) ポンプの発停は,何を検出して行うか。

(2) タンク内の空気量が少な過ぎると,どのような不具合を生じるか。

【出題:25/07】

コメント

圧力式給水装置は,図1のような構成となっております。Aには,圧縮空気が入っており,装置は,この圧縮空気の圧力を検知して作動しております。例えば,図1のタンクの状態から,船内で清水を使用し,図2の状態になるとAの容積が増えるため,Aの圧力が下がります。この圧力を圧力スイッチが感知し,ポンプ(PP)が起動し,タンクに水を送ります。タンクの水面が上昇するとAの容積が減り,圧力が高くなり,圧力スイッチが切れ,ポンプを停止します。Aの部分の容積が少な過ぎると,液面の上昇の上下の幅も小さくなり,ポンプの発停が頻繁になります。日頃から,液面の位置と圧力を記入しておき,ポンプの発停が頻繁にならないよう気を付けましょう。

解答

(1) タンク内の圧力を検出して,圧力スイッチを作動させる。

(2) ポンプの発停が頻繁になり,電動機の過熱を招く。

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
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