三級海技士(機関)機関一 筆記問題 ディーゼル機関(22)

三級海技士(機関)機関一 筆記問題 ディーゼル機関(22)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関一に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

大形ディーゼル機関のピストンリング及びシリンダライナを新品と取り替えた場合,すり合わせ運転が必要なのは,なぜか。また,それはどのような運転要領で行うのか。それぞれ記せ。

【出題:29/02】

解答

【すり合わせ運転の必要性】

新替えしたシリンダライナとピストンリングの摺動面には,なじみが出来ていないため,摩耗抵抗が大きいため発熱しやすい。したがって,潤滑油を少し多く送って無理を生じないように十分に時間をかけて徐々になじみを作り上げる運転が必要となる。

【運転要領】

① 5分間程度,負荷をかけずに低速運転を行った後,一旦停止して機関各部の点検(発熱の有無など)を行う。

② 異常が無ければ,再び負荷をかけずに30分程度の運転を継続した後,停止して内部点検を行う。

③ さらに異常が無ければ,1/4負荷とし約1時間運転を行った後,停止して内部点検する。その後は順次出力を段階的に増し,最後に全負荷で1時間程度の運転を行って,前述と同じように内部点検する。

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
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