三級海技士(機関)機関一 筆記問題 ディーゼル機関(36)過給機3

三級海技士(機関)機関一 筆記問題 ディーゼル機関(36)過給機3

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関一に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

ディーゼル機関の排気タービン過給機に関する次の問いに答えよ。

(1) 遠心圧縮機に生じるサージングとは,どのような現象か。

(2) 上記(1)の現象は,どのような場合に発生するか。

【出題:25/04,28/07】

解答

(1) 遠心圧縮機の送出し空気圧と空気量の関係がある範囲を外れると,空気圧と空気量が周期的に激しい変動を生じる現象。異音を発し,時には送出し空気の逆流を生じ,回転軸に異常振動を起こす。

(2) ① 掃・排気口が汚れ通路が狭められた場合

② 空気冷却器が汚損し空気通路が狭められた場合

③ 圧縮機(ブロア)吸入フィルタの汚れが極端な場合

④ 過給機のタービンノズルや圧縮機のインペラが汚れた場合

⑤ 急に機関出力を下げたため給気圧が上った場合

⑥ 過給機を並行運転中,一方の回転が下がって容量に差異ができた場合

⑦ 機関の負荷に急激な変動があった場合

⑧ 燃料噴射系統に異常があった場合

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
このページでは、三級海技士(機関)の筆記試験問題に関する説明を行います。