三級海技士(機関)機関一 筆記問題 ディーゼル機関(30)
以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関一に関する過去問題です。
※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。
問題
ディーゼル機関の燃料カムの調整に関する次の問いに答えよ。【出題:27/02】
(1) カムの位置を調整できるようにしてあるのは,なぜか。
(2) 図は,燃料カムのカム軸への取付け状態を示す。このカムの場合,どのような要領で位置の調整を行うか。
解答
(1)燃料噴射ポンプの圧力が相当高いため,燃料カムは他のカムより摩耗しやすい。また,使用燃料油によって突き始めの時期を多少変更する必要性が生じるため,カムの位置を調整できるようにしている。
(2) ① カムとカム軸にキー止めされている調整金具に,かみ合い位置をマークする。
② ナットとセットボルトを緩めた後,ナットを緩める。
③ カムと調整金具のかみ合いを外し,調整する方向に必要角度カムを回し,再び両者をかみ合わせる。
④ ナットを締め付けた後,セットボルトを締める。
参考文献
機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年
東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年
機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年
機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年