三級海技士(機関)機関三 筆記問題 燃料(3)

三級海技士(機関)機関三 筆記問題 燃料(3)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関三に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

燃料重油に含まれる灰分に関して,次の問いに答えよ。

(1) 灰分とは,何か。また,重油に含まれる灰分の主な成分は,何か。
(2) ディーゼル機関に用いられる重油の灰分含有量を制限しているのは,なぜか。

【出題:28/04】

コメント

(1) 灰分とは,油中に含有する不燃焼性物質の総称である。主な成分は,鉄,珪素,アルミニウム,カルシウム,マグネシウム,ナトリウム,ニッケル,バナジウムなどの化合物と輸送や貯蔵中に混入する砂,塵埃(じんあい)などである。

(2) ① 灰分中の珪酸分,酸化鉄などの硬質灰分は,摩擦面に対して直接摩耗を起こす。
② 灰分中の低融点成分による灰が融着を起こし,摩耗現象を生じる。
③ 灰分中のバナジウムは,高温腐食の原因となる。

三級海技士(機関)筆記試験問題
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