三級海技士(機関)機関三 筆記問題 潤滑油(9)
以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関三に関する過去問題です。
※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。
問題
潤滑油の粘度に関する次の問いに答えよ。
(1) 滑り軸受(平軸受)に供給される潤滑油の粘度が高過ぎる場合及び低過ぎる場合には,それぞれどのような不具合があるか。
(2) ディーゼル機関用潤滑油(システム油)が劣化すると,粘度はどのように変化するか。(理由を付して記せ。)
【出題:24/04,28/07】
解答例
(1)粘度が高過ぎると油膜は厚いが,流体の摩擦抵抗が大きくなり,動力損失が増加する。粘度が低過ぎる場合には,油膜が薄くなり,潤滑面が境界潤滑状態となり摩耗量が増加する。
(2) 潤滑油の中に摩耗粉やごみ,あるいは燃焼ガスの漏れによる炭化物などが混入した場合は,粘度が増加する。低粘度の燃料油(A重油)等が混入した場合は,粘度が低下する。
このページでは、三級海技士(機関)の筆記試験問題に関する説明を行います。