三級海技士(航海) 運用 筆記試験問題 計算(12)貨物の移動による喫水の変化

三級海技士(航海) 運用 筆記試験問題 計算(12)貨物の移動による喫水の変化

以下は,三級海技士(航海)の筆記試験における,運用に関する過去問題です。

※ 出題は,平成20年7月から平成30年2月定期試験までの問題を調べたものです。「平成/年」を数字で示しております。

問題

長さ150mの船の浮面心から前方35mの所に400トンの貨物を積むと,前後部の喫水はそれぞれ何㎝変化するか。ただし,浮面心は船の中央から2m後方にあり,TPC(毎cm排水トン数)は25トン,MTC(トリムを1㎝変えるのに必要なモーメント)は160t-m{1600kN・m}で,これらの値は積荷によって変わらないものとする。

注:{ }内の数値は,SI(国際単位系)によるものである。計算はどちらで行ってもよい。

【出題:24/04】

類似問題(上記問題の数値が異なるのみ)

【出題:26/02】長さ130m,後方30m,90トン,浮面心:船の中央から3m後方,TPC:18トン,MTC:120t-m{1200kN・m}

【出題:26/02】長さ120m,後方30m,240トン,浮面心:船の中央から3m後方,TPC:19トン,MTC:129t-m{1290kN・m}

解答

浮面心を通る鉛直線上に重量wを積載したとすると,平行沈下量Δdは,


となる。
浮心面上に積載した重量wを,所定の位置まで距離lだけ移動したとすると,トリム変化量Δtは,

トリム変化に伴う船首喫水の変化量Δdf及び船尾喫水の変化量Δdaを求める。
浮面心から船首及び船尾までの距離をf及びa,船の長さをLとすると,

積み荷したことによる船首及び船尾喫水の変化量は,

答え:船首喫水60.9cm増加,船尾喫水26.6cm減少

参考文献

航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成24年度版,成山堂書店,2012年

航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成27年度版,成山堂書店,2015年

航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

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