三級海技士(航海) 運用 筆記試験問題 雲(1)
以下は,三級海技士(航海)の筆記試験における,運用に関する過去問題です。
※ 出題は,平成20年7月から平成30年2月定期試験までの問題を調べたものです。「平成/年」を数字で示しております。
問題
航行中,船舶気象通報による通報を行うために雲を観測する場合の次の問いに答えよ。
(1) 雲量は,どのように表されるか。
(2) 濃霧のため空が全く見えないときは,雲量をどのように決めるか。
(3) 天空の一部が降水で見えないときは,雲量をどのように決めるか。
【出題:20/10,22/10,24/10,25/07,26/07,27/07,28/10,30/02】
解答
(1) 雲量は雲に覆われた部分の天空に対する見かけ上の割合で表し,5%未満の時を0,0.95%以上の時を10とし,0から10までの整数で表す。
(2) 霧を雲と同様にみなして雲量を10とする。ただし,霧を透かしたり,晴れた部分から天空が見える場合には,その程度に応じて雲量を決める。
(3) 降水を降らせているもとの雲が,その部分を覆っているとみなして雲量を決める。
降水のない場合の天気は雲量によって判断されるが,基準は以下の通りである。
快晴:全雲量が1以下
晴れ:全雲量が2~8
曇り:全雲量9以上
薄曇り:見かけ上の最多雲量が上層雲によって覆われている。
本曇り:見かけ上の最多雲量が上層雲以外の雲によって覆われている。
参考文献
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成24年度版,成山堂書店,2012年
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成27年度版,成山堂書店,2015年
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年