三級海技士(機関)機関二 筆記問題 同期発電機(6)

三級海技士(機関)機関二 筆記問題 同期発電機(6)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関二に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

運転中の同期発電機(1号機)に,停止中の同期発電機(2号機)を並行運転させる場合,手動操作による同期投入及び負荷分担の手順を述べよ。 【出題:26/07,28/02】

解答

【2号機の始動】

① 2号機のスタンバイを解除し,各部潤滑油の油量を確認のうえ,通油・ターニングを行う。
② エアランニングを行い,異常が無いことを確認する。
③ インジケーターバルブを閉じ2号機を始動し,各部に異常が無いことを確認する。

【並行運転操作】

① まず,2号機の電圧・周波数が母線に等しいことを確認し,必要があれば電圧は電圧調整器にて,周波数はガバナスイッチにて調整して合わせる。
② シンクロスコープスイッチを2号機として,シンクロスコープの針がFast方向にゆっくり回転するよう2号機のガバナスイッチで調整する。
③ シンクロスコープの針が真上を指すタイミングで2号機のACBを投入する。
④ シンクロスコープスイッチをOFFにする。
⑤ ガバナスイッチを,1号機はLOWER側へ,2号機はRAIZE側へ同時に間欠的に操作し,負荷を2号機へ移して両機の負荷が等しくなるように調整する。なお,この際,電圧及び周波数が変化しないよう注意して操作する必要がある。

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
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