三級海技士(機関)機関一 筆記問題 ディーゼル機関(23)

三級海技士(機関)機関一 筆記問題 ディーゼル機関(23)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関一に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

図は,ディーゼル機関の燃料制御機構を示す。図に関する次の問いに答えよ。

【出題:25/02】

(1) 連結棒(A)に溝(C)が必要な理由は,何か。

(2) 連結棒(B)に取り付けてあるばねは,燃料ハンドルの位置を一定として運転している場合及び燃料ハンドルを停止位置に移動したり低速から増速したりする場合,それぞれどのような働きをするか。

解答

(1) 調速機が燃料減の方向へ作用するときに,この溝がないと,燃料調整軸が動かず燃料噴射ポンプの噴射量を減少することができない。

(2) 運転中:

① 機関の回転の微小変動による衝撃を和らげる。

② 調速機が燃料増の方向へ動いた場合,このばねは圧縮されてリンクに無理が生じない。

・ハンドル操作中:

① 燃料ハンドルを停止に移動した場合,このまねを圧縮してリンクに無理を生じない。

② ばねにより燃料調整軸は常に出力増の方向に回転しようとしているので,溝があっても燃料ハンドルの位置で指示された出力まで増速する。

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
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