三級海技士(機関)機関一 筆記問題 ディーゼル機関(34)過給機1

三級海技士(機関)機関一 筆記問題 ディーゼル機関(34)過給機1

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関一に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

ディーゼル機関の排気タービン過給機に関する次の問いに答えよ。【出題:22/10,25/07】

(1) 機関の負担が同じであるのに過給機出口の給気圧が標準値より高い場合の原因は、何か。

(2) 運転中に行う軸流式タービンの固形物洗浄は、水洗浄による方法と比べた場合、どのような利点があるか。

解答

(1) ① 排気弁の漏れや固着気味のため,燃焼ガスが漏れて,排気の圧力と温度が高く,タービンの回転速度が増加したとき。

② 燃料噴射弁の故障などのため点火遅れやあと燃えが大きいなど,燃焼状態に異常があり,排気圧力や温度が高く,タービンの回転速度が増加したとき。

③ 空気冷却器の汚れや冷却水温度の上昇で,冷却能力が下がり給気温度が上昇したとき。

④ タービンノズルに異物が引っかかり,ノズルの入口や出口端がつぶれたとき。

(2) ① 機関を減速することなく洗浄できる。

② 固形物注入は,数秒間で終わり,洗浄全体にかかる時間が短い。

③ ガス入口ケーシングなどの,熱衝撃によるダメージが少ない。

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
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