三級海技士(機関)機関一 筆記問題 補助ボイラ 作動原理(10)

三級海技士(機関)機関一 筆記問題 補助ボイラ 作動原理(10)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関一に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

補助ボイラの安全弁に関する次の問いに答えよ。 【出題:23/07,26/04】

(1) 安全弁の取付け位置は,どのようなところにするか。

(2) ドレン抜き装置は,どのような役目をしているか。

(3) 揚弁装置は,どのような場合に使用するか。

解答

(1) 蒸気止め弁取付け部など蒸気の取り出しのため,蒸気の流速が速く周囲に対して蒸気圧が下がる付近を避けて,ボイラの最も高い位置に垂直に取り付ける。

(2) ① ドレンを抜いて弁箱やばねの腐食,弁の固着を防止する。
② ドレンがたまると水頭圧のため,安全弁の吹出し圧が変わる。
③ 安全弁が噴気する場合,弁箱部分に真空が生じるのを防ぐ。

(3) ① ボイラの破裂事故の危険がある場合,操作ハンドルにより安全弁を開け,蒸気を急速に煙突上部から大気へ放出して,危険を最小にする。
② 安全弁の弁が弁座に固着するのを防止するため,時々操作ハンドルにより手動で安全弁を吹かせる。

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
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