本日の写真は、プロペラ!!
まあ、一般の方々は、プロペラと言えば飛行機的な話だと思いますが、船にもプロペラが付いています。
そもそも、プロペラとは、原動機からの出力を推進力に変えるものとのことです。
船の場合、原動機からの出力をプロペラ軸を介してプロペラを回転させ、船を航走させるための推進力を得る設備です。
また、船の場合、スクリューとも呼ばれます。
スクリューと言えば、ねじ。
螺旋状(らせんじょう)の回転部品を意味するらしいです。
そして、こちらがその写真。
さて、ここで、海技試験に関するお話を少し。
海技試験でよく出る単語として、プロペラピッチという言葉があります。
これは、何か?
まあ、プロペラのピッチなんですけどね。
ピッチというと、実は、ネジに関する用語としても出てきます。
先ほど、スクリューの時にネジの話が出ましたが、正に、同じ意味合いで使われています。
ネジの場合、ネジの山と山の間隔を示します。
プロペラの場合、山なんてないですから、プロペラが回転する時、先端が螺旋状に進んでいくというイメージを想像してください。
その先端と一回転した後の先端との間隔、それがプロペラピッチです。
それは、プロペラが一回転した時、船が進む理想の距離を示します。
ネジの場合、個体の中を一回転しますので、正確にピッチだけ進むことになりますが、プロペラの場合、流体の中を回転しますので、滑ったりして理想の距離(ピッチ)だけ進みません。
これを、スリップと言います。
おお~、海技塾らしくなりました。でも、ここからは、自分で勉強してください。
問題;プロペラのスリップを求める式を説明せよ。
まあ、定番の問題ですね。
さてさて、これだけでは、つまらない!!という方のために、もうちょっと写真を。
じゃん!!!
先端の曲がったプロペラ~!!
えっ、「こんな形のプロペラが存在するのか」ですって。
実は、このプロペラ、流氷の中で回転させてしまい、先端が曲がってしまったプロペラです。
当然のことながら、効率が悪く、曲がった後は、通常出るスピードの約3分の1しか出せませんでした。
いやはや、自然の力には、さすがのプロペラも勝てませんでした。