三級海技士(航海) 運用 筆記試験問題 保守点検(1)
以下は,三級海技士(航海)の筆記試験における,運用に関する過去問題です。
※ 出題は,平成20年7月から平成30年2月定期試験までの問題を調べたものです。「平成/年」を数字で示しております。
問題
鋼船がドライドックに入渠している場合,次の(1)及び(2)を防止するための一般的注意事項をあげよ。 【出題:21/07,23/10,25/07,27/02,29/02】
(1) 火災
(2) 人身事故
解答
(1) ・陸上消火栓に消火ホースを取り付け,船内に導いておく。
・持運び式消火器を船内各所に配置しておく。
・火気の取扱い,火気使用後の後始末を入念に行う。
(2)・船内及び船外に設けられた足場を確実なものにしておく。
・暗い箇所や夜間においては,十分な照明を確保する。
・作業の場所及び種類に応じた適切な保護具を着用する。
・危険な作業場所への出入りを制限するとともに,保護ロープや立て札を設置する等の措置を講じる。
・高所にある物については,落下の危険性がないよう措置しておく。
・漏電や感電を防止する。
・移動するもの(特に重量物,デリック,クレーン等)については,移動防止措置を講じておく。
コメント
入渠時は,色々な機器が分解されていたり,外板・ハンドレールなどの修理・切り換えが行われていたりと,通常とは違った環境であるため,通路が制限されたり,陸上から電線やガス・空気のゴムホースが導かれたりしています。そのような環境をイメージしつつ,問題に答えましょう。上記は,あくまで一例です。
参考文献
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成24年度版,成山堂書店,2012年
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成27年度版,成山堂書店,2015年
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年