三級海技士(航海) 運用 筆記試験問題 復原力(4)

三級海技士(航海) 運用 筆記試験問題 復原力(4)

以下は,三級海技士(航海)の筆記試験における,運用に関する過去問題です。

※ 出題は,平成20年7月から平成30年2月定期試験までの問題を調べたものです。「平成/年」を数字で示しております。

問題

船が小角度に横傾斜した場合の復原力の大小は,船の重心位置の高低に関係がある理由を述べよ。

【出題:21/10,24/04,26/04,27/07,29/02】

解答

船の排水量:W,横傾斜角:θ,メタセンタ高さ:GMとすると,傾斜角が小角度であるので
復元力=W×GMsinθと表せる。

小角度傾斜においては,W及びθが一定のとき復原力はGMの大小に比例するが,横メタセンタ(M:浮力と船体中心線との交点)位置はほぼ一定である。したがってGMの大小は船体重心位置Gの高低に関係する。よって,復原力の大小は船体重心位置Gの高低に関係する。

参考文献

航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成24年度版,成山堂書店,2012年

航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成27年度版,成山堂書店,2015年

航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

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