三級海技士(機関)機関二 筆記問題 甲板機械(9)

三級海技士(機関)機関二 筆記問題 甲板機械(9)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関二に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

電動油圧操舵装置に関する次の問いに答えよ。

(1) 油圧シリンダの安全弁は,どのような理由で設けられているか。 【出題: 23/07,25/07,29/02】

(2) 運転中,油圧装置の点検は,どのような事項について行うか。 【出題:23/07】

(3) ポンプの油の流出方向を変えるのに,斜板箱の傾斜を反対にするのはどんなポンプか。
(ポンプの名称を記せ。) 【出題:23/07】

(4) バイパス弁(交通弁)は,どのような場合に使用されるか。 【出題:25/07,29/02】

(5) 運転中,油圧ポンプの音が大きい場合の原因は,何か。 【出題:25/07,29/02】

解答

(1) 舵が激しい波その他の衝撃を受け,一方の油圧シリンダ側の圧力が一時的に制限圧力を超えた場合や,温度上昇によって油が膨張し,圧力が上昇したときに,油を補給油タンクへ逃がして油圧シリンダーや油圧配管等の装置の破損を防ぐために設けられている。

(2) ① 電動機の電流値,過熱の有無,運転音と振動。
② 油タンクの油量及び温度。
③ 操舵機本体の運転状態。特に圧力,追従性,油漏れ,作動音など。
④ 油圧ポンプ及び配管の油漏れ,運転音と振動など。

(3) アキシアルピストンポンプ

(4) ① 舵装置を整備するため油圧シリンダラムを動かす場合。
② 2ラム4シリンダの操舵装置で,一方の1ラム2シリンダを使用して他を休止させる場合。

(5) ① 油圧シリンダ及び関連諸装置内に空気が滞留している場合。
② 油圧ポンプのプランジャとシリンダの隙間が不当である場合。
③ 作動油の粘度が高い場合。(作動油の温度が低い。)

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
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