三級海技士(航海) 運用 筆記試験問題 復原力(5)
以下は,三級海技士(航海)の筆記試験における,運用に関する過去問題です。
※ 出題は,平成20年7月から平成30年2月定期試験までの問題を調べたものです。「平成/年」を数字で示しております。
問題
貨物,漁獲物,漁具及び燃料等の積付けに関して,一般的にどのような注意をしなければならないか。4つあげよ。(貨物等の保全に関する注意事項は除く。)
【出題:22/02,24/10,28/10】
コメント
復原力,船体の強度に影響を与えることを避けるためのことを解答として列記すれば良い。
解答例
① 十分な乾げんを保ち,満載喫水線を超えて積み過ぎないこと。
② 積み付ける貨物の重量配分を考慮し,適切な復原力を確保すること。
③ 船体に適したトリムとなるよう貨物の積み付け場所を考慮すること。
④ 船体が大きく傾斜しないよう重量配分すること。
⑤ 船体強度を確保し,局部的に大きな力が船体にかからぬよう平均に積み付けること。
⑥ 自由水(遊導水)影響を少なくするため,液体貨物,燃料油はなるべく自由表面を作らないようにすること。
⑦ 甲板上にある漁具等は,移動防止のための固縛や仕切板の設置を確実に行うこと。
⑧ 甲板上に打ち上げた波の抜け道を塞ぐことのないよう漁具等を積み付けること。
以上から4つ解答。
参考文献
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成24年度版,成山堂書店,2012年
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成27年度版,成山堂書店,2015年
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年