三級海技士(航海) 法規 筆記試験問題 船員法 その3

三級海技士(航海) 法規 筆記試験問題 船員法 その3

以下は,三級海技士(航海)の筆記試験における,法規(船員法及び同法施行規則)に関する過去問題です。

※ 出題は,平成20年7月から平成30年2月定期試験までの問題を調べたものです。「平成/年」を数字で示しております。

問題

遠洋区域を航行区域とする貨物船の船長は,非常配置表に定めるところにより海員をその配置につかせるほか,どのような操練を実施しなければならないか。船員法施行規則に定める操練の種類をあげよ。

【出題:21/07,23/04,24/07,27/02,29/07】

解答

① 防火操練
② 救命艇等操練
③ 救助艇操練
④ 防水操練
⑤ 非常操舵操練
⑥ 密閉区画における救助操練

(船員法施行規則第3条の4)

(操練)
第三条の四 前条第一項各号に掲げる船舶における法第十四条の三第二項の非常の場合のために必要な海員に対する操練は、非常配置表に定めるところにより海員をその配置につかせるほか、次に掲げるところにより実施しなければならない。

一 防火操練 防火戸の閉鎖、通風の遮断及び消火設備の操作を行うこと。
二 救命艇等操練 救命艇等の振出し又は降下及びその附属品の確認、救命艇の内燃機関の始動及び操作並びに救命艇の進水及び操船を行い、かつ、進水装置用の照明装置を使用すること。
三 救助艇操練 救助艇の進水及び操船並びにその附属品の確認を行うこと。
四 防水操練 水密戸、弁、舷窓その他の水密を保持するために必要な閉鎖装置の操作を行うこと。
五 非常操舵だ操練 操舵だ機室からの操舵だ設備の直接の制御、船橋と操舵だ機室との連絡その他操舵だ設備の非常の場合における操舵だを行うこと。
六 密閉区画における救助操練 保護具、船内通信装置及び救助器具を使用し、並びに救急措置の指導を行うこと。
七 損傷制御操練 旅客船にあつては、前各号に掲げるところによるほか、復原性計算機の利用、損傷制御用クロス連結管の操作その他の損傷時における船舶の復原性を確保するために必要な作業を行うこと。
八 特定高速船にあつては、前各号に掲げるところによるほか、次の表に定めるところにより実施すること。

防火操練 火災探知装置、船内通信装置及び警報装置の操作並びに旅客の避難の誘導を行うこと。
救命艇等操練 非常照明装置及び救命艇等に附属する救命設備の操作並びに海上における生存方法の指導を行うこと。
防水操練 ビルジ排水装置の操作及び旅客の避難の誘導を行うこと。

三級海技士(航海)筆記問題
三級海技士(航海)筆記問題(全問掲載済み) 平成22年7月から平成30年2月定期試験までの問題を調べたものです。 参考文献 東京海洋大...