三級海技士(航海) 運用 筆記試験問題 計算(7)貨物の移動
※ 出題は,平成20年7月から平成30年2月定期試験までの問題を調べたものです。「平成/年」を数字で示しております。
問題
長さ120m,幅24m,深さ8mの箱形船が5.50mの等喫水で海上に受かんでいる。この船の中央部に400トンの貨物を,その重心位置が船の中央を通る鉛直線上になるように積んだ場合の次の(1)及び(2)を求めよ。ただし,海水の比重は1.024{密度1024kg/cm3}である。 【出題:21/04】
(1) 毎センチ排水トン数
(2) 貨物積載後の平均喫水
注:{ }内の数値は,SI(国際単位系)によるものである。計算はどちらで行ってもよい。
類似問題(上記問題の数値が異なるのみ)
【出題:23/02】長さ125m,幅20m,深さ9m,5.20mの等喫水,海水の比重:1.024{密度1024kg/cm3}
【出題:25/07】長さ130m,幅22m,深さ9m,5.60mの等喫水,海水の比重:1.024{密度1024kg/cm3}
【出題:28/02】長さ125m,幅18m,深さ9m,5.10mの等喫水,海水の比重:1.024{密度1024kg/cm3}
解答
(1) 船の水線面積をAwとすると
答:29.49トン
(2) 喫水の増加量をδcmとすれば,
積荷後の喫水=5.50+0.136=5.64 答:5.64cm
参考文献
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成24年度版,成山堂書店,2012年
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成27年度版,成山堂書店,2015年
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年