三級海技士(機関)機関二 筆記問題 造水器

三級海技士(機関)機関二 筆記問題 造水器

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関二に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

低圧造水装置に関する次の問いに答えよ。 【出題:24/10,26/02】

(1) 低圧(真空)にする理由は,何か。また,低圧にするために,どのような装置を用いているか。

(2) フラッシュ式と浸管式では,作動においてどのような相違があるか。

解答

(1) 【低圧にする理由】

① 蒸発温度を低温に抑えることができるので,スケールの付着が少なくできる。

② 加熱源を低圧タービン抽気,排気蒸気,ディーゼル機関の冷却水の廃熱等の比較的低温の熱源が利用できるため熱経済上有利である。

【低圧にするために使用する装置】

① 海水エゼクタ

② 蒸気エゼクタ

(2) フラッシュ式は,加熱された海水を真空中に噴出して蒸発させる。
高温の給水は,器内の圧力に相当する温度まで下がる。そのため余った熱量が一部の水を蒸発させるための潜熱として利用される。その際に発生した蒸気を復水させて水を得るものである。

・浸管式は,加熱管により海水を真空中で加熱し,沸騰させて蒸気を発生させる。その蒸気を復水することによって水を得るものである。

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
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