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ここるくんの体験航海 その3
目的地の江田島まで、船の上で2時間ちょっとを過ごします
木甲板ではでゲームが始まりました
チームワークでがんばります
「みんなたのしそうー」
教室では、一等航海士の方のお話をみんなで聞きます
「ここが教室だよ」
「ねぇねぇ”一等航海士”さんってなぁに」
”一等航海士”とは船長の次にえらい航海士です
別名”(チーフオフサーを略して)チョッサー”と呼ばれています
「あの人が”ちょっさー”さんなんだって」
「みんなー、明日の”検定”で今日聞いたことをテストするんだよー」
ここで、お勉強の内容を少し
船の速度をあらわす単位は”ノット(結び目)”といって、1時間に1マイル(1,852m)進むスピードだそうです
船の右側は→右舷(うげん),オモカジ,スターボード
船の左側は→左舷(さげん),トリカジ,ポートというそうです
ここるくん、分かったかな?
「うーん・・・でも、”スターボード”ってなんかかっこいいね!」
ロープワークでは、ロープの結び方を教えてもらいます
「みんな、しんけんー」
「この結び方は、”もやい結び”っていうんだって」
”もやい結び”は、結びやすく解きやすい、しかも確実に輪を結べる方法です
小型の船を杭(くい)などにつなぐのに使われています
また、命綱(いのちづな)の結び方にも使われていて、
別名「キング オブ ノット(結びの王様)」とも言われてます
「ひっぱっても結び目がとけないから、人の救助とかに使うんだって。すごいねー」
ここるくん、2日目の”検定”は大丈夫そうかな?
「わかんないけど、すごく楽しいよ」
つづく(次のお話へ)
作者:kotoba
この物語は、平成21年7月15日から、特定非営利活動法人 日本船舶管理者協会のホームページに連載していた記事を復刻させたものです。