海で内航船のこるくん船長と出会ったここるくん
聞きたいことがたくさんあります
「ねぇ、ねぇ、ないこうせん(内航船)ってなぁに」
「内航船っていうのはね、内航海運で使われているお船のことだよ」
「ないこうかいうん(内航海運)?」
「内航海運っていうのはね、国内の港から港へ、船で荷物を運ぶことだよ
約7000隻もの内航船が、生活に必要なものや、産業の原料、製品などを運んでいるんだ」
「たとえばぁ?」
「たとえば、ポテトチップスの原料のジャガイモやパック詰めにされる前の牛乳。
新聞紙に使われる巻取り紙、新幹線や地下鉄の車両に自動車、石灰石にセメントや鉄板などだね」
(左)巻取り紙(右)新幹線の車両
「うわぁ、いろんな大きなものを運んでいるんだね。
ぼく、荷物を運ぶもの、っていったら”トラック”しか知らなかったよ」
「そうだね。他にも飛行機や鉄道などがあるけど、なかなか”荷物を運ぶ船”を見る機会はないからね。 でも、国内では実に4割の荷物が”内航船”で運ばれているって言われてるよ」
「へぇー。内航船ってすごいんだね。」
「トラックと比べると、大きなお船で一度にたくさんの荷物を運べるし、渋滞や騒音問題もなく、 二酸化炭素の排出量もとても少なくて、地球の環境にとても優しい輸送方法なんだよ」
「ふぅん、海は広いから、渋滞はなさそうだよね」
「・・・まぁ、正直いうと、走るところも決まってるし、潮の流れや潮位とかで、 多少の混雑はあるけどね・・・」
「ねぇねぇ、おじさんは船で何を運んでるのー」
「おじさんは・・・おじさんじゃないけどね、そうだなぁ・・・夢と希望かなぁ・・・」
「・・・ふぅん・・・」
「あ!そうだ、今ちょうど、近くの港にともだちの船がいるから、見に行くといいよ」
「ともだちの船?なにそれ、なにそれ」
ここるくんはこるくん船長に教えてもらって
コンテナ船の船長さんにお話を聞きにいくことになりました
「うわぁー、なんだか取材をしにいくみたい!!!」
つづく
作者 kotoba
参考及び写真転載:内航海運キッズページ ふれんどシップ(日本内航海運組合総連合会)
この物語は、平成21年7月15日から、特定非営利活動法人 日本船舶管理者協会のホームページに掲載していた連載記事「ここるくんの船乗りへの道」を復刻させたものです。
オリジナル掲載日:平成21年10月14日