三級海技士(航海) 運用 筆記試験問題 復原力(2)
以下は,三級海技士(航海)の筆記試験における,運用に関する過去問題です。
※ 出題は,平成20年7月から平成30年2月定期試験までの問題を調べたものです。「平成/年」を数字で示しております。
問題
GMの減少について述べた次の(A)と(B)の文について,それぞれの正誤を判断し,下のうちからあてはまるものを選べ。
(A) デリックで甲板上の重量物をつり上げるとき,重量物が甲板から離れた瞬間におけるGMの減少は,重量物をデリックブームの先端までつり上げるのと同じになる。 (B) 液体の自由表面による見掛けのGMの減少は,自由表面の形状にかかわりなく,その面積と液体の密度によって決まる。 |
(1) (A)は正しく,(B)は誤っている。
(2) (A)は誤っていて,(B)は正しい。
(3) (A)も(B)も正しい。
(4) (A)も(B)も誤っている。
【出題:21/02,22/04,23/07,25/02,27/02】
解答
(1)
解説
(A)力はその作用線上であれば移動してもその効果は同じであるから,下図に示すように,gに作用する場合もg’に作用する場合も効果は等しい。
(B)液体の自由表面による重心の見かけの上昇量GG0は,次式で表される。
0=0×÷
iは,「自由表面の慣性モーメント」で,自由表面の形状により変化する。
参考文献
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成24年度版,成山堂書店,2012年
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成27年度版,成山堂書店,2015年
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年
三級海技士(航海)筆記問題(全問掲載済み)
平成22年7月から平成30年2月定期試験までの問題を調べたものです。
参考文献
東京海洋大...