はじめに

以下は,三級海技士(機関)の筆記試験 「蒸気タービン・ガスタービン及び付属装置(内燃限定出題なし)」に関するの過去問題です。
※ 出題は,平成22年10月から令和7年7月定期試験までの問題を調べたものです。(類)は,類似の問題を示します。解答は一緒です。平成=H,令和=Rに年/月を数字で示しております。

ガスタービン及び付属装置

〔問題1〕

ガスタービンに関する次の(1)~(9)の用語を、それぞれ説明せよ。
(1) ハングスタート 【出題:H24/07,H26/04,H29/02,H31/04,R04/02,R06/07】
(2) フレームアウト 【出題:H23/02,H24/07,H26/04,H29/02,H31/04,R04/02,R06/07】
(3) ホットセクション 【出題:H24/07,H26/04,H29/02,H31/04,R04/02,R06/07】
(4) ホットスタート 【出題:H25/04,H27/07,H30/10,R02/07 ,R07/04 】
(5) ウエットモータリング 【出題:H23/02,H25/04,H27/07,H30/10,R02/07 ,R07/04 】
(6) コールドセクション 【出題:H25/04,H27/07,H30/10,R02/07 ,R07/04 】
(7) ウエットスタート 【出題:H27/02,H30/02,R03/04,R04/07】
(8) ドライモータリング 【出題:H23/02,H27/02,H30/02,R03/04,R04/07】
(9) モジュール構造 【出題:H27/02,H30/02,R03/04,R04/07】

〔問題2〕

ガスタービンの特徴について述べた次の文の[ ]の中に適合する字句又は数字を記せ。
(1) 燃焼器内で燃焼できる燃料の幅が広い。連続燃焼であるため気体,液体のいずれでも使用できる。気体燃料では[ ㋐ ]が広く用いられ、流体燃料では[ ㋑ ],ガソリン,[ ㋒ ]などの石油系燃料がある。
(2) 排ガスがクリーンである。空気[ ㋓ ]の連続燃焼であるため、未燃の[ ㋔ ],一酸化炭素やばいじんが少ない。
(3) 潤滑油の消費量が少ない。潤滑油が直接高温部にさらされないので、その消費量はディーゼル機関の[ ㋕ ]%程度である。
【出題:H23/10,H26/02,H28/04,R03/10,R05/04,R07/02】

〔問題3〕

舶用ガスタービンに関する次の文の[ ]の中に適合する字句を記せ。
(1) 主機用ガスタービンは、航空転用形と重構造形(産業形)の2つに大別される。航空転用形ガスタービンは軽量,小形,大出力,[ ㋐ ]性などの特徴があるので高速船用主機に適している。重構造形ガスタービンは上記の面では航空転用形に劣るが,[ ㋑ ]燃料の使用が可能であること,
[ ㋒ ]サイクルの採用が容易であることなどの経済面の利点がある。
(2) 航空転用形ガスタービンを主機として用いる場合,[ ㋓ ]によるガスタービンの腐食や性能低下を防ぐ対策が必要であり、本体に耐食材料などを用いるほか,空気取入れ部には[ ㋔ ]やフィルタの取り付けが必要である。
【出題:H23/04,H26/07,R05/07】

〔問題4〕

図は,ガスタービンの基本サイクルであるブレイトンサイクルのT-s線図である。図に関する次の問いに答えよ。
(1) 図の1→2,2→3及び3→4の熱力学的変化は,それぞれ何というか。
(2) 上記(1)の変化に対応するガスタービン機器の名称は,それぞれ何か。
(3) 作動流体1kg当たりの加熱量Q1及び放熱量Q2は,それぞれどのような計算式で表されるか。ただし,作動流体の定圧比熱Cpは,一定とする。
【出題:H27/10,H30/04,R03/07,R05/02,R06/10】

〔問題5〕

図は,ガスタービンにおけるブレイトンサイクルのp-V線図を示す。図に関する次の問いに答えよ。
(1) 図の1→2,2→3及び3→4の熱力学的変化は,どのような機器で行われるか。(熱力学的変化の名称と機器の名称を併せて記せ。)
(2) 図のp-V線図をT-s線図で示すと,どのようになるか。(縦軸にT,横軸にsをとって描き,p-V線図の1,2,3及び4に相当する点を示せ。)
【出題:H28/07,H29/10,R01/07,R04/04】

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