「帆船日本丸」が国の指定重要文化財へ!

おはようございます。

少し前になりますが、先月10日、文化庁文化審議会は、横浜市が所有し、帆船日本丸記念財団・JTBコミュニケーションデザイン共同事業体で管理運営する「帆船日本丸」について、国の重要文化財に指定することを文部科学大臣に答申しました。

「帆船日本丸」は、旧航海訓練所(現 国土交通省所管の独立行政法人海技教育機構)で船乗りを目指す学生が乗船実習に用いていた練習船で、現在は、2代目の日本丸にその職務が引き継がれております。

今回の答申に際しては、海運史、造船技術史上において以下の点が評価されたそうです。
① 戦前期及び戦後の昭和期の長い期間にわたり、様々な状況下において一貫して船員養成の任を担い、四方を海に囲まれた我が国の海運業の発展に貢献したこと。
② 船舶へのディーゼル機関導入期において国内技術により開発した舶用ディーゼル機関を搭載して建造した大型帆船の横肋骨方式リベット構造、艤装をよく伝え、外板も建造時の鋼材を多く残していること。
③ 帆船日本丸に残された航海日誌、機関長日誌等の日誌類や建造時の図面類、加えて船体・機関の来歴や検査記録に依り、運航や修繕の内容を体系的に知りうる資料が存在していること。

今月の16日(日曜日)には、ボランティアによる総帆展帆(帆を広げる)が行われるそうなので、近くの方は、是非、見に行ってみてください。

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