シールポット

海技試験(口述)毎日一日暗記シリーズ(&視覚資料)

本日は、ツイッターのフォロワーさんからの質問に関連する問題を。

問題

ディーゼル機関やボイラーの排気管に設けられるシールポットとは何か説明せよ。

模範解答

煙突から入った雨などのドレンが排気管に溜まるのを防ぐために設けられたものです。

排気管の途中にドレンが溜まる場所を設け、そのドレンを排出するための配管をシールポットに導きます。

シールポットには、水が溜められており、ドレンは、シールポットに入り、溢れた水だけがビルジウェル等に落ちるようになっています。

この際、排気ガスが、機関室内に入らないのは、ドレンの流入管の下面から上に存在する水の水頭圧が、排気ガスの圧力を上回っているからです。

解説

何となく分かりました?

えっ、分からない。そうでしょうね。では、図で説明しましょう。

大体の配置は、以下の通りです。

通常、船の場合、雨などが入り難いように、排気管の出口は、進行方向とは逆(図では右側)に向いています。しかし、風向きが悪かったり、強い雨だったり、ディーゼル機関等が止まっている場合は、雨水などが排気管から入ってきてしまいます。

この雨水などがディーゼル機関等まで逆流すると、当然のことながら不具合を生じます。

このようなことを防ぐため、雨水などが逆流しないよう、溜まりを設けます。そして、この溜まり(青破線先端分)から雨水等のドレンを機関室内のビルジウェルなどに排出します。この時、ただ単にドレン管を設けた場合、排気ガスが機関室内に流入してしまいます。

この時、機関室内への排気ガスの流入防止のために設けられているのがシールポットです。

さて、下図がシールポッドの原理です。

まず、雨水などは、排気ガスと共に中央のパイプでシールポットに導かれます。

この時、シールポット内に溜めているシール水の水頭圧と排気ガスの圧力がバランスし、排気ガスが、シールポット内に噴出しない(機関室内に入らない)のです。

ただ、雨水などは、新たなシール水となり、シールポットに設けられたドレン管(図右側)から、溢れた分だけ、ビルジウェル等に落ちるようになっています。

ということで、シール水は、汚れてきたり蒸発しますので、日常的な点検・補水が必要です。

なお、シール水は、我々の身近なところにも存在します。

洗面所の下で、排水がS字を描いているのを見たことがないでしょうか?

そこには、シール水が溜まっています。これは、排水管内の臭い(空気)が、洗面所に逆流してこないようにするためです。

シール水なんて、改めて言うと何ですが、日常的に使っている場合は、流している水の一部が溜まっているので問題ないです。しかし、長時間、空き家にしていると、このシール水が蒸発し、室内が臭くなります。

洗面所に限らず、お風呂、台所といった水回りには、必ずシール水が溜まるようになっています。

因みに、トイレの場合、シール水は、見えています。

コメント

口述試験で、聞かれたら図を書いて説明しましょう!

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