ちいさなふなのるくんの大冒険 第3話 タンカー
次にふなのるくんとお姉さんがやってきたのは、船の上に何かたくさんあるお船。
「お姉さん、このお船は、なんだかごちゃごちゃしているね。これじゃあ荷物が積めないよ。」
「(笑)そうね。さっきの船のように大きな穴が開いていないしね。この船はね、タンカーという船で、このごちゃごちゃしたものは、パイプラインと言って、工場などからホースをつないで、液体を積み込む船なの。」
「液体?」
「そうねぇ、たとえば、ガソリンとか灯油とか。」
「へ~。」
「この船は、ガソリンだと千キロリットル運べるのよ。」
「千キロリットル?」
「ごめんね(笑)。キロリットルは、リットルの千倍だから、百万リットルだよ。」
「う~ん、多すぎてわかんないや。」
「そうね、町で見かける大きなタンクローリーが、20キロリットルぐらい積めるから、50台分をこのタンカーで運べるの。」
「へ~。いっぱい運べるんだね。」
「そうね。この船は6人で動かしているから、50人のタンクローリーの運転手さんが運ぶよりも、少ない人数でたくさんの液体を運べるのよ。」
「すごーい。」
「それで、お兄さんの船は、こんなふねだった?」
「うーん。去年は、こんな感じの船だったようなきがするけど、今の船は違うような気がする。」
「そう、困ったわね。じゃあ違う種類の船に行ってみましょう。」
「うん。」
こうしてふなのるくんとお姉さんの旅は、まだまだ続くのでした。