三級海技士(航海) 運用 筆記試験問題 計算(1)
以下は,三級海技士(航海)の筆記試験における,運用に関する過去問題です。
※ 出題は,平成20年7月から平成30年2月定期試験までの問題を調べたものです。「平成/年」を数字で示しております。
問題
排水量75000トンの船が,海水中から河口の港へ移動し,河水中に浮かんだときの喫水の変化量を求めよ。また,海水中と同じ喫水で浮かぶためには,バラストタンクの海水を何トン排出すればよいか。海水中におけるTPC(毎cm排水トン数)は60トン,海水及び河水の比重{密度}は,それぞれ1.025{1025kg/cm3}及び1.000{密度1000kg/cm3}とする。なお,トリムの変化は考慮しないものとする。
注:{ }内の数値は,SI(国際単位系)によるものである。計算はどちらで行ってもよい。
【出題:21/10】
同種問題(数値のみ異なる)
【出題:24/07】排水量45000トン,TPC:40.0トン,海水及び河水の比重はそれぞれ1.025{密度1025kg/cm3}及び1.000{密度1000kg/cm3}
【出題:27/04】排水量17300トン,TPC:23.0トン,海水及び河水の比重はそれぞれ1.025{密度1025kg/cm3}及び1.000{密度1000kg/cm3}
解答
① 海水中から河口港へ移動したために生じる喫水の変化量がΔdcmとすると,
W=排水量(75000トン)
T=毎cm排水トン数(60トン):TPC:cargo1トンで喫水が何センチ深くなるか:通称:トンパー
ρ=海水比重(1.025)(密度=1025kg/cm3)
ρf=河水比重(1.000)(密度=1000kg/cm3)
② 海水中と同じ喫水で浮かぶためのバラスト海水排出量をwとすると
=1829(トン)
答:31.25cm,1829トン
参考文献
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成24年度版,成山堂書店,2012年
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成27年度版,成山堂書店,2015年
航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年