三級海技士(航海) 運用 筆記試験問題 びょう泊(4)

三級海技士(航海) 運用 筆記試験問題 びょう泊(4)

以下は,三級海技士(航海)の筆記試験における,運用に関する過去問題です。

※ 出題は,平成20年7月から平成30年2月定期試験までの問題を調べたものです。「平成/年」を数字で示しております。

問題

びょう泊中の守びょう法、走びょうに関する次の問いに答えよ。

(1) 走びょうしていることを発見したときには,どのようにしなければならないか。

【出題:20/07,24/02,26/02】

(1)’ 自船の走びょうに気付いたときには,どのようにしなければならないか。

【出題:21/04,22/04,25/02,26/07,28/07,30/02】

(2) 走びょうするのはどのような原因によるか。4つあげよ。

【出題:21/04,22/04,25/02,26/07,28/07,30/02】

(3) 双びょう泊している場合に,絡みびょう鎖の状態になることをできるだけ避けるためには,どのような措置を講じるとよいか。

【出題:20/07,24/02,26/02】

解答

(1) ・直ちに船長に報告し,機関を用意すると共に船首部署を発令する。
・単びょう泊中であれば,他げんびょうを投下する。
・ 双びょう泊中であれば,両げんびょう鎖を伸ばす。
・ 機関が使用可能であれば,外力に対抗するように主機を使用する。
・ 必要であれば,揚びょうし,転びょうする。
・ 気象・海象の状況によっては,捨てびょうし出港する。

(2) ① びょう鎖の伸出量が少ないとき。
② 鎖の把駐状態が悪いとき。
③ 風潮流等の外力の影響が予想以上に大きいとき。
④ 海底で絡みびょうになったとき。
⑤ 船体の振れ回り運動が大きくなり,びょう鎖に過大な衝撃力が加わるとき。
⑥ 錨泊地にうねり等の進入があり,びょう泊船に移動モーメントを与えたとき。
⑦ トリムを極度に船尾トリムにしたとき。

以上から4つ選ぶ。

(3) 風潮流の変転するごとにびょう鎖が絡みやすいので,常時振れ回りに注意し舵によって船体の振れを絡まない方向に回すように利用すれば即効果的である。

参考文献

航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成24年度版,成山堂書店,2012年

航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成27年度版,成山堂書店,2015年

航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

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