はじめに

以下は,三級海技士(航海)の筆記試験における,運用に関する過去問題です。

※ 出題は,平成20年7月から平成30年2月定期試験までの問題を調べたものです。「平成/年」を数字で示しております。

問題

問題1

港内でタグを使用して操船する場合,自船の主機関の使用については,どのような注意が必要か。【出題:21/02,23/04,24/10】

問題2

港内でタグを使用して操船する場合,どのような注意が必要か。

【出題:26/02,27/04,28/02,28/10,30/02】

解答

解答1

自船の主機関の使用状況によっては,タグに過度の負荷を与え,タグを危険な状況に陥らすことがある。このため,自船の主機関使用を極力制限し,必要な場合は主機関の使用についてタグに事前連絡をする等の処置が必要である。また,あらかじめ打ち合わせを行い,タグを使用する時期,範囲等を明確にしておくことが重要である。

解答2

稼働限界内で使用する。中小型のタグでは風速8m/sec。大型のタグでは15m/sec程度を目安とする。自船の主機関の使用状況によっては,タグに過度の負荷を与え,タグを危険な状況に陥らすことがある。使用上には次の点に注意する。

① 本船の速力を6ノット以下にする。

② タグを横倒しの状態で引っ張らない。

③ 複数のタグを使用する場合は,タグの名称と指示内容を間違わないようにする。場合によってはタグを番号で呼ぶことも有効である。

④ 操舵号令(押し,引きの方向とその強さ)を統一する。

参考文献

航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成24年度版,成山堂書店,2012年

航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成27年度版,成山堂書店,2015年

航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

https://kaigijyuku.com/captain_course/n3_hikki